シンポジウムを振り返って

シンポジウム『教科担任制と小学校英語教育』を振り返って

              コーディネーター 粕谷恭子(東京学芸大学)

小学校英語教育の成否を決める重要な要因として指導者があげられることに依存のある方はおられないでしょう。JESの大会でも扱わなければならないテーマと考えていましたので、今回実現できたことは大きな成果だったと考えています。

 予想していたことではありましたが、指導者の問題だけを切り取って扱うことの難しさを改めて感じました。制度の問題、教員の働き方改革の問題、学校運営マネジメントの問題、と話は多岐にわたりました。

 コーディネーターとしての反省は、「教科担任」や「専科」という語の定義を冒頭にお伝えしなかったことでした。参加者の皆様にはストレスをおかけしたことでしょう。申し訳なく思います。

 事前アンケートの結果については、学会ウェブページ内、会員専用ページでご報告する予定です。どうぞお楽しみにお待ちください。

 子どもたちが小学校時代にどのような言語経験を積んで、どのような力をつければよいのか、を中心に据えて議論すると、指導者の資質・能力もおのずとその姿を現すのではないか、との考えに変わりはありません。いつも子どもたちを真ん中に置いて考え、実践したいと改めて感じています。

 シンポジストの真保洋先生、勢山真理子先生、萬谷隆一先生、ご参加くださったみなさまに改めて御礼申し上げます。