実行委員長 挨拶


長崎でお待ちしております

第18回小学校英語教育学会(JES) 長崎大会
実行委員長 中村典生(長崎大学)

いよいよ移行期がスタートしました.皆様の町ではどんな取り組みがなされているでしょうか.様々な場所でお話を伺うと,様々なことが試行錯誤の状況のようです.例えば,

・『We Can!』『Let’s Try!』をどう活用するのか
・高学年50時間,中学年15時間の移行措置に沿うのか
・高学年70時間,中学年35時間の先行実施をさっそく実施するか
・70時間先行実施の中で『Hi, friends!』を使うか
・短時間学習を組み入れるか
・主体的・対話的で深い学びが実現できるカリキュラムをどう作るか
・中学校との連携・接続をどう実現するか

本当にちょっと挙げただけでもたくさんの試行錯誤があるようです.そんな移行期元年,小学校英語教育学会(JES)の全国大会をここ長崎で実施できることはこの上ない喜びです.現況を踏まえて,今回の大会テーマは「移行期を充実したものにし全面実施にどう備えるか-新学習指導要領の実現と新教材の活用-」と致しました.ご参加いただく方々にとって有意義で魅力的な大会となるよう,現在実行委員会を中心に鋭意準備を進めているところです.

プログラム作成に関しては多くの方々のご協力を賜り,ご覧のように素晴らしいものが出来上がりつつあります.講演,特別講演,シンポジウム,ワークショップ,課題研究発表,授業研究,どれをとっても「今すぐ」手に入れたい情報があふれています.そしてこれから募集する自由研究発表では,より現場の先生方の発表がしやすくなることを目指して,ポスター発表を復活致しました.もちろん従来の口頭発表もございます.是非多くの方々に応募していただければと思っております.

ご存じのように,江戸期の長崎は唯一海外との交易が許された地でした.その窓口であった出島は埋め立てられて陸地と化していましたが,当時の扇形が復元されつつあり,昨年約130年ぶりに「出島表門橋」がかけられました.また,2015年には旧グラバー住宅などを含む「九州・山口の近代化産業遺産群」が世界遺産として認定され,観光地としての長崎の魅力もまた増しています.

移行期元年,7月28日(土)29日(日)が皆様にとって有意義な,そして楽しい日となるよう,実行委員会全員で力を合わせて準備して行きたいと思います.どうか多くの皆様とこの魅力あふれる町,長崎でお会いできることを願っております.